番号 | 意見書第10号 | 議決年月日 | 平成20年6月26日 |
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議決結果 | 可決 | ||
意見書第10号 日本映画への字幕付与を求める意見書案 日本映画への字幕付与を求める意見書 現在、テレビ番組への字幕付与は、総務省(旧郵政省)の作成した指針や予算的な補助によって急速に普及し、字幕付与可能な番組のほぼ100%に字幕が付けられるという状況になった。 一方、国内で上映される映画のうち「洋画」についてはほとんど日本語の字幕が付いているが、「邦画」の場合は特別なものを除いて日本語字幕が付いていないのが現状である。聴覚障がい者は字幕のない日本映画を楽しむことができない。 昨年、女優の菊地凛子さんがアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたことで注目された映画「バベル」は、約400人の聴覚障がい者がエキストラとして参加し、日本の若者も多数出演した。日本で公開される際、日本語場面だけ字幕が付けられていなかったため、聴覚障がい者らが署名運動などで改善を要望、その結果、配給会社は公開する全映画館で日本語場面にも字幕を入れて上映した。 聴覚障がい者が映画を楽しむためには、せりふだけでなく電話の呼び出し音、動物の声、車の警笛など画面に現れない音声情報の文字視覚化も望まれる。日本映画への字幕付与は、ユニバーサル社会をめざす「情報バリアフリー」の一環として必要不可欠である。 以上のことから、下記の項目について、国は早急に実施するよう強く要望する。 記 1.情報バリアフリー化のため、日本映画や日本語映像ソフトコンテンツへの字幕付与に配慮すること。 2.誰にでも理解できる字幕付与が行えるよう、一定の規格・規定を定めたガイドラインを策定すること。 3.日本映画への字幕付与が進むよう、財政的支援措置を講じること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成20年6月26日 佐賀市議会 内閣総理大臣 総務大臣 財務大臣 宛 文部科学大臣 厚生労働大臣 経済産業大臣 |